ThinkPad E440 の性能レビュー 4コアのi7でも8万円台と安い前回はE440の外観についての記事でしたが、今度はThinkPad E440の性能について。 E440で提供されている構成の幅は広く、下はCeleron 2950Mから、上はクアッドコアのCore i7-4702MQ までを選択する事ができるようになっています。 XシリーズやTシリーズなどだと、Core i7を搭載したモデルというのは基本構成でも15万円近いお値段になってしまったりしますが、E440は最上位のモデルでも8万円台。 クーポンを使えば、割引率にもよりますが7万円台位で買えてしまうというお手頃さです。 掲載しているモデルは最上位の構成のモデルではないのですが、Core i5-4200M と比較的性能の高いCPUを搭載しています。標準電圧版のCPUなので、性能は結構良いと感じます。 というわけで今回は、そのモデルのベンチマーク結果を掲載したいと思います。
まず、パフォーマンスに直接関係があるだろうと思われるパーツの内容ですが、OSにはWindows 8、CPUにはCore i5-4200M(2.50GHz)、4GBメモリ、500GB HDDを搭載しています。 個人的に、Eシリーズで選択できる構成の内容などは、低電圧CPUしか選べないXやT440sなどよりも好みです。
E440では、GeForce 710MやGeForce GT 740MといったディスクリートGPUも選択できるのですが、今回のモデルには搭載されていません。 ゲームをするのならGeForce GT 740MのGPUを搭載していれば、そこそこ快適にできると思います。ブラウザゲーム程度なら、内蔵のGPUでも十分でしょう。 HDDは標準5400rpmの所を7200pmにアップグレードという内容ですが、HDDにしては多少早くはあるものの、所詮はHDDのスピードです。 カスタマイズではHDDにあわせてキャッシュ用の16GB SSD(マイクロHDDと呼ばれている)などを追加できるようですが、正直HDD&キャッシュSSDの組み合わせは多少早くはなりますが、個人的には気を紛らわせる程度の高速化だと感じます。 というわけで、本当に速くしたいなら最初からSSDを選ぶか、自分で換装するのがお勧めです。E440は底面から簡単にHDDベイにアクセスできるので、私なら換装します。 少し前置きが長くなりましたが、ベンチマークテストの結果を掲載していきたいと思います。 ●エクスペリエンスインデックス プロセッサ 7.2 ●CrystalDiskMark ●3DMark
以下、3Dゲーム系のベンチ結果。 ●MHF ●ファンタシースターオンライン2 (バージョン2) ●FF14 新生エオルゼア キャラクター編 さすがに内蔵GPUの構成なので、ゲーム系のベンチはどれも低いスコア。設定で解像度を下げればもう少しましなスコアが出ると思いますが、今回の構成はゲームには適さないといえます。ゲーム系の性能はともかく、普段の作業をする場合には十分な内容です。 ゲーム目的ならディスクリートGPUの構成を選択してください。負荷がそこそこ高いものでも、画質を下げれば快適に遊べると思います。 最近のPCは超低電圧版のCPUを搭載したモデルも多いですが、E440には標準電圧版のCPUが搭載されていますので、性能は下位モデルでもそこそこいけます。 本当にネットやメール、そしてちょっと動画を見る程度なら、i3とかCeleronでも十分なのではと思います。ストレージをSSDにさえ換えれば、下位構成でもかなり快適なパフォーマンスを発揮できるはずです。 i5以上なら動画のエンコードなどにも使えるでしょう。(動画変換などへの用途がメインなら、やはりi7でディスクリートGPUの構成が適しています。まあ、内蔵GPUでも十分早いですが・・) 最後にバッテリの駆動時間についてですが、レノボが公表している公称値は約7.7時間。実際に、bbenchというソフトウェアを使ってバッテリがどれだけ持つのかを測ってみた所、約7.6時間。公称値と殆ど同じです。 i7やディスクリートGPUの構成などを選べば、バッテリの持ちはまた変わってきますが、性能の高い今回の構成でもそこそこバッテリが持つ事を考えると、モバイルノートとしても使えなくはないなと思ったりします。 性能面については、特に不満と感じるような所はないという結論です。 |