ThinkPad Edge E430のキーボードが使い易い理由を述べてみる

Edgeシリーズのキーボードについては過去の記事でも触れた事があるように思うのですが、今回はキーボードの話です。6列キーボードについてはE430に限った事ではないのですが、一応E430を用いているという事でここに書きます。

以前からのThinkPadキーボードを利用されている方の中には6列のアイソレーションキーボードに抵抗を感じる方もおられるようですが、実際に使ってみなくてはダメかそうでないかは分からないです。

そういうわけで今回は、どのように良いのかという事について自分の主観も交えて述べてみました。





なお、正直な事をいうと、個人的には配列は7段のキーボードの方が慣れているので使いやすいです。

が、キーの押し心地や指へのフィッティングは、6段のアイソレーションキーボードも7段のスクエア型キーボードもどちらもそれ程大きく変わりませんし、7段は今期より消滅してしまいました。

以前は大半のThinkPadがスクエアタイプの7段キーボードを採用していましたが、新製品で全てのキーボードが6段に統一された事により、価格の高めなXシリーズやTシリーズと、Edgeのような低価格帯のモデルとの差がぐっと縮まったのでは?と私は考えています。

実は私、今回の新製品登場で携帯用メインPCとしてThinkPad X230を購入したりしているのですが、使っている限りではEdge E430もX230のキーボードも全く同じ。キーのサイズ等は測っていないですが、見た目は全く同じだと思います。

目に見えるところが同じだと、購入したX230は掲載のE430よりもかなりスペックが低いのに、なんで12~3万円もするんだと言いたくなりますが(Edge E430は7~8万)、まあTPM(セキュリティチップ)の搭載などビジネス機能等の中味が違っていたりします。

でもそういった機能を必要としないのであれば、Edge E430は非常に高コストパフォーマンスな製品です。

といってもこんなことを書きたいのではなく・・
以下、Edge E430(Edgeシリーズ)のキーボードがどのように良いのかという事についてふれてみました。




まず他メーカーの製品のアイソレーション型キーボードの写真です。

メーカー名は書きませんが、どちらのメーカーも大半のPC製品にアイソレーションキーボードを採用しています。

というか、最近はアイソレーションキーボード搭載のマシンが大半です。ThinkPadの7列がなくなったのも、「世の中の大半は6列」「7列は古く見える」「企業へのPC導入の際、若いPC担当者に敬遠される」といった理由が大きいようですし。(それだけではないですが)

なお、大抵のアイソレーションキーボードでは、フラットな形状のキートップを採用しているものが多いです。(若干中央が凹んでいたりするものもあるのですが)

ですがキートップに触れる指先は当然平らではなく、キートップが平らだとキーを押す際にどうしても指先の一箇所にだけ力がかかってしまい、指が疲れやすくなります。アイソレーションキーボードに限った事ではないですが、押し心地が重いキーや、操作時に撓むものもあったりします。



次にEdge E430のキーボード。

見ての通り、キートップが中央にかけて窪んだ形状となっています。

指にフィットする形状がとられている事、またキーの内部の構造もこれまでの伝統のThinkPadキーボードに近い押し心地になるように設計されており、打鍵感もどちらかというと軽めでとても押しやすいです。




並べて見ると結構形が違います。(中央がEdge E430)

キーボードは好みがあるので、使い難いという方もいるかもしれませんが、これが使いにくかったら他のはもっと使い難いと私は思います。




基本、キートップは中央にかけて窪んでいるんですが、スペースキーやその横の変換キーなどは逆に山型となっています。

これは以前からの7列キーボードも同じです。




カーソルキーはやや下側に配置。
下側に配置する事で、以前よりもキーの縦幅が大きくなっています。

PgUpやPgDnが左右にありますが、打鍵ミスを防ぐ為にやや異なる形状が取られている部分も○。


ちなみにどのモデルだったか忘れましたが(多分E420)、カーソルキーの左右にあるPgDnやPgUpに楕円形状のボタンが採用されていた事がありました。あれはキーの形が周囲のキーと大きく変わるため、見ないで操作しても押し間違う事が殆ど無くてよかったです。(カーソルキーを押そうとして誤ってPgDnなどを押してしまうとかなりストレスが溜まるので)

ただ形状的にボタンがやや押し難く・・  現在なくなってしまったのはそういう理由からでしょうか。


後、上写真をみるとわかりますが、通常上段にあるはずのPrtScキーが手前にあります。

PrtScキーはCtrlと組み合わせて使いますが、隣り合わせにする事で片手でも楽々画面のキャプチャを行う事ができるなど、前よりも操作性が向上しました。使わない方には関係がないと思いますが、私は頻繁にキャプチャ機能を利用する為に超便利です。

通常あるはずのBreakやSysRqキーなども、最近では殆ど使われないという理由より省かれてしまっています。この辺を良いと思うかそうでないと思うかは人それぞれだと思いますが・・




なお、ここまでは褒めてばかりですが、改善して欲しいと思うところもあります。

以前のファンクションキーは、F4とF5の間にスペース、F8とF9の間にスペース・・といった具合に隙間が設けられていたのですが、上記写真のEdge E430のファンクションキー付近を見ると、そのスペースがなくなってしまっています。

スペースがあると、ファンクションキーを利用する際に一目でそれらのキーの位置を把握できるのですが、スペースが無いとどこにどのキーがあるのかが一瞬で分からず・・

これも人それぞれだと思うのですが、私はファンクションキーによる文字の全角・半角変換などを頻繁に行なう為、ファンクションキー間のスペースは結構重宝します。

EscやDeleteを横長にした分、キーの配列に余裕が無いかもしれませんが、今後出てくるモデルでそのあたりが改善されればなあと期待したりしています。



結構長くなってしまいました。

私は仕事柄色んなメーカーのPCに触れる事が多いのですが、どちらかというとアイソレーションキーボードは苦手なほうです。

PCに触れている時間が尋常ではない為、キーボードが使い難いと非常に疲れるし、仕舞いには肩凝りや頭痛などに発展したりもします。指先に力が入るとダメみたいです。(なのでEdgeが出たばかりの頃には、アイソレーションというだけでかなり敬遠してしまっていました)

いくら製品価格が安くてもそこがダメだと結局長く使えないので、安いから良いとは思わないのですが、Edgeはいくら低価格志向のモデルであっても、ThinkPadというブランドを背負っている分手抜きできない部分があると思われ・・コスパが良いと思う原点はそこにあります。

もちろん価格が高めな製品にはそれだけの理由があるのですが、Edgeを市場に出回っている同ジャンル・同価格帯の製品と比べた場合、レベルは高いほうではないかと。

キーボードの話からずれてきたので、そろそろ終わります。

自分の周りでも6列のアイソレーションキーボード実際に使ってみた方の評価は結構高いので、興味をお持ちであれば一度量販店などでキーボードを操作してみる事をお勧めします。

ちなみにEdge製品の購入自体は、直販でクーポンを利用した方がお得な場合が多いです。




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