Edge E430の性能をレビュー Core i7-3612QM搭載マシンのパフォーマンスチェック

ThinkPad Edge E430の性能を検証してみたいと思います。

掲載しているThinkPad Edge E430の詳しい構成内容と、実際の性能がどの程度であるのかをベンチマークソフトを利用して測ってみました。

少し前の記事にも記載したとおり、今回記事に載せているEdge E430は、レノボの直販サイトで販売されている「Thinkpad Edge E430ハイエンドパッケージ」をベースとした、比較的スペックが高めに設定されたモデルで、基本の構成でCore i7-3612QMやメモリ8GBを搭載します。

Edgeなので構成内容の割には安く、性能とコストパフォーマンスの両方に拘る方にはうってつけのマシンだと思います。

今回はその構成の詳細と価格、そして実際の性能についてまとめてみました。





まず今回のモデルの構成。

CPU: Core i7-3612QM(2.1GHz~3.1GHz)
OS: Windows 7 Home Premium 64bit
RAM: 8GB PC3-12800 DDR3(4GB×2)
HDD: 500GB(7,200rpm)
グラフィックス: HDグラフィックス4000(内蔵)
液晶: 14.0インチワイドHD(1,366 x 768 LEDバックライト)
オプティカルドライブ: DVDスーパーマルチ
ワイヤレス: ThinkPad IEEE 802.11b/g/n
ポインティング・デバイス: ウルトラナビ、指紋センサー有
マイクロ・ハード・ディスク: 16GB mSATA キャッシュ・ドライブ

ハイエンドパッケージの基本構成に若干のカスタマイズを加えてあります。

カスタマイズを行なった箇所は、500GBのHDDを5400回転から7200回転のものに変更、そしてマイクロ・ハード・ディスクと呼ばれる16GBのキャッシュ・ドライブや指紋センサーを追加。

ThinkPad Edge E430では、NVIDIAのGeForce 610MやGeForce GT 630Mといった外部GPUのオプションを追加する事も出来るのですが、今回のマシンには外部GPUは追加してありません。

構成カスタマイズ後の価格は記事記載時点(2012年6月16日)で¥85000弱、レノボの割引クーポンを適用させると約¥72000。提供される構成や価格は変化していく為ずっとこの価格だとは限りませんが、構成の内容を思うと非常に安価。

実際に使ってみた自分にしてみると、さすが新世代のIvyBridgeだけあってパフォーマンスは良いし、操作性もそこそこ良いしでコスパはかなり高いと感じています。

これまで、価格帯の高いThinkPad TシリーズやXシリーズとの大きな違いの1つであったキーボードも、今期から全ての製品でEdgeと同じ6列のアイソレートキーボードに統一されましたし(ひょっとすると若干の違いはあるのかも)、それなら価格の低いEdgeでも同じと考える人も必ず出てくるのではないかと思われ・・

もちろん細かい部分を見ると、Edgeにはセキュリティチップ搭載モデルが無いなどの差は当然あるのですが、XシリーズやTシリーズにはないEdgeシリーズの価格の低さはかなり魅力です。



今回のEdge E430のベンチ結果を並べてみます。

●エクスペリエンスインデックス


●ディスク性能(CrystalDiskMark)


●3D性能(3DMark06)




FF14 LOW(低解像度)


FF14 HIGH(高解像度)

FF14のスコアは低解像度モードが1408、高解像度モードで708

インテルの第3世代のCore iプロセッサーに搭載された内蔵GPU、HDグラフィックス4000は、従来のHDグラフィックス3000よりもグラフィックパフォーマンスが向上しているということでしたが、ベンチを見ている分では以前よりも2~3倍スコアが高いです。

勿論、上記スコアには出ない動画のエンコード性能等も向上しているため、動画の編集等を行なうような方でも、内蔵GPUで十分事足りるのだとか。

Edge E430は特に高性能を謳ったモデルではないですが、そこそこ負荷の高い作業にも耐えられるマシンだと思います。



なお今回のE430のストレージには、500GB HDDの他にマイクロ・ハード・ディスクと呼ばれる16GBのキャッシュ・ドライブが搭載されていると述べました。

これはマシンでの作業時、データの保存に500GB HDDを利用し、頻繁にアクセスするファイルをSSDにキャッシュさせる事でSSDに近い速度を得ようというもの。

普通にSSDを導入するよりもかなりコストを抑える事が出来る為、最近登場したモデルにはこの構成をとるものが多いです。

作業内容にもよりますが、HDD単体のマシンとHDD&SSDのマシンでは速度は確実に違ってくる為、選ぶ余裕があるのであれば是非選んでおきたいカスタマイズのオプションです。


で、肝心の ThinkPad Edge E430でのその効果ですが・・

ディスクのベンチではこのような結果となりました。
上に記載した同様のベンチの結果をみると、違いは一目瞭然です。

SSDによるキャッシュは、最初から高速なスピードがでるのではなく、使っているうちに段々と高速になっていくというものなので最初はそれ程早くは感じられないと思います。

またSSD単体の構成をもつマシンのように、常に高速というわけでもないのですが、E430で提供されている16GBのキャッシュドライブの追加価格はたった¥5250です。

とても安いので、よほど予算が厳しいというのでなければ追加をおすすめします。



マシンは性能が全てではないですが、この価格でこのパフォーマンスであれば十分コストパフォーマンスには優れているといえます。 EdgeシリーズはThinkPadブランドなだけあって操作性は悪くないですし、旧モデルのE420と同じ様にE430もかなり人気がでるのではないでしょうか。

とりあえず性能についてはここまでで、Edge E430のレビューはまだ続きます。




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