ThinkPad Edge E420 の使い勝手は・・長所と短所まとめ

ThinkPad Edge E420の長所や短所について、簡単にまとめてみました。

ThinkPad Edge E420について、これまでの記事ではどちらかというと良いと思われる部分を中心に触れてきましたが、そうでない部分にも触れていますので、購入時の参考にしていただければと思います。




まず長所を幾つかあげてみると・・

・何といっても安価
・キーボードはアイソレーションタイプの割には使いやすい
・安モデルの割りに、タッチパッドが使い易い
・ThinkPadならではの堅牢性を持ち合わせている

安価であるというのは、Edgeの購入を検討されている方にはわかりきった事ですが、E420はEdgeシリーズの中でも特に価格が低めです。15.6インチのE520も同様に安価ですが、どちらかというとE420の方が人気が高い傾向にあります。

なお、安い製品というと、同じレノボ製品で「Lenovo G」シリーズというかなり安価な製品が存在します。

ですが、Gシリーズは安価であっても個人的に見た目が好きでないものが多く、筺体の剛性もそれ程高くは無いです。操作性などの使いやすさを取っても、Edgeシリーズの方が優れていると感じます。




キーボードに関しては、従来のThinkPadと比較すると変わってはいるのですが、安価なモデルの割りに、かなり使いやすいものを採用しているといえます。

幾つかの製品(他メーカー含め)を使って見ると良くわかるのですが、同じアイソレーションタイプのキーボードでも、キーの形状や押し心地などは随分違います。

私はどちらかというとアイソレーションタイプのキーボードは好きではなく、普段はスクエアタイプのThinkPadキーボードを利用しているため、使いにくいアイソレーションキーボードだと長時間の作業が苦痛になります(指の疲れなどで)。

ですが、Edgeシリーズのキーボードはできるだけ従来のキーボードに近づけて設計されているというだけあって、キーを押し下げた時の指に対する抵抗が少なく、かといって柔らかすぎる事も無いので、変に腕や指が疲れてしまう事がありません。(長時間、指や腕に力が入ると肩凝りにも繋がります)

高価なモデルと比較すると、配列などで使い難い箇所はあるのですが、Edgeの価格帯でこのキーボードは優秀だと思います。




タッチパッドは見ての通り、分離型のタッチパッドを採用しています。

一体型のタッチパッドが使いにくいという方は少なくないですが、最近ではビジネスモデルでも一体型のタッチパッドを採用したモデルが増えてきており、特に安価なモデルではそういう傾向があります(コストダウンのために)。

そんな現状ですので、Edgeには分離型のタッチパッドが採用されているという部分で、そうでない製品に比べて若干優位な傾向にあると思うのですが、使い心地においてもEdge E420のタッチパッドは指のすべりがとてもよいですし、ボタンのクリック感も悪くないです。

ThinkPadをお使いの方には、トラックポイントを使用するのでタッチパッドは不要というユーザーが多いですが、普段からタッチパッドをよくお使いになる方にとっては、操作性に優れたタッチパッドだといえるでしょう。



あと堅牢性についてですが、これまでのThinkPad同様にEdgeシリーズは落下や防滴などの様々なテストをクリアしており、ThinkPadならではの堅牢性を持ち合わせています。

安い分、筺体に使用される素材などが高価なThinkPadとは異なる部分があるのですが、筺体内の構造を工夫する事で高い耐久性を実現しているとの事。

実際に使っていて、ディスプレイの開閉やキーボード操作時に筺体が撓んだりする事もなく、この価格帯の製品でこの内容は優秀。

高価なThinkPadに比べるとやや劣る部分もあると思いますが、他メーカーの同価格帯のモデルに比べると、堅牢性などはまだまだ優れていると感じます。



従来のThinkPad同様、180度に開く液晶も使い勝手が良いです。





次に、欠点。
上にあげた長所と同じような事柄で、矛盾する部分もありますが・・

・従来のThinkPadに比べると操作性、堅牢性の面で劣る
・ビジネスモデルだが、セキュリティチップ等はない

Edgeは価格の割りに操作性、堅牢性の面で優れると書きましたが、従来のThinkPad(高価な)に比べると、操作性も堅牢性の面でも劣ると思います。

初めて使う人などは特に何も感じないと思いますが、従来のThinkPadを長く使うユーザーにはその違いは明らかで、Edgeが登場したばかりの頃には色々と厳しい評価もありました。

ただ、他メーカの同価格帯の製品と比べてみた場合、特に4万~5万前後の価格のモデルでここまで色々配慮されたモデルはあまりないと思います。

ただ、ThinkPadブランドでも、高価なモデルと同じ品質を持ったモデルではないといえるでしょう。



あと、Edge E420はビジネス向けのモデルですが、価格の高めなThinkPad XやTに用意されているような、vPro対応のモデルや、セキュリティチップを搭載したモデルは用意されていません。

セキュリティチップなどの有無により、このE420が劣っているというものでもないのですが、価格の高いモデルとはやはり内容は違います。

とはいえ、とりあえず仕事に使うために安価なモデルが欲しい・・という方に、vProやセキュリティチップ等は必要ないと思います。それよりも価格を下げて欲しいというユーザーの方が多いはずで、E420の人気ぶりをみても、それは良くわかります。

ただ、セキュリティ機能などの表に出ない部分の機能・性能を重視される方は、XシリーズやTシリーズで提供されている比較的高価な価格帯の製品を選んだほうが良いといえるでしょう。




ThinkPad Edge E420については以上です。

ThinkPad Edge E420は内容的に考えて、市場で1~2位を争うレベルの価格帯を持つモデルです。

評価は個人的な意見による所もありますが、同価格帯の製品でみた場合でも、ThinkPad Edge E420は堅牢性や操作性において優位にあると思います。

安価でも、安っぽいモデルや使い難いノートPCはちょっと・・という方には、お勧めの製品です。




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